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2009年の緑耕舎だよりです。


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  パル しめ縄作り&もちつき   2009年12月23日



きれいに晴れて風もおだやかなこの日、1年続いた「田んぼの交流・農体験講座」最後のイベントが行われました。
まずは、しめ縄作りからスタート。シメナワって漢字だと「注連縄」。知ってましたか?
達人の酒井さんに先生になってもらい、説明を聞きながら全員で作りました。
私Kは、初めて目の前で出来あがっていく様を見ましたが、達人のあざやかな手つきに感嘆しました。皆さん悪戦苦闘しつつ、 最後は手直しなどしてもらい、最後は見事なしめ縄飾りができました!
これにウラジロ(シダ)、ゆずり葉、ダイダイなどの縁起物をつけ、玄関や神棚に飾るのですね。ちなみによく見かける 輪飾りは、これを簡略化したものだそうです。(お正月の縁起物や習慣について調べてみると、発見があっておもしろいですよ!)

次は鏡餅作りです。つきたてのおもちにもち粉をつけて、手早く両手でクルクルと回して形づくっていきます。ポイントは、 丸く、できるだけ腰高に、手早く成形すること。また、あまりもち粉をつけすぎないようにすることだそうです。
粘土遊びのようだからでしょうか、子供さんたちがとっても楽しそうに作っていたのが印象的でした(^^)新しい年を迎える 準備を親子でするって、すばらしいことですね。
これで、しめ縄飾りと鏡餅と、2つのお正月準備ができました!

その次は臼と杵でもちつきをしました。小さい杵でも重いので、子供さんたちはお父さんお母さんと力を合わせて、 力いっぱいついていました!
お昼には、そのおもちを入れたお雑煮を食べました。つきたての柔らかいおもち、最高です!ゆっくり味わいたいですね。

最後、全員で円になり、田植えに始まった1年間の体験について、組合員さん・パル千葉の方々・緑耕舎のメンバー1人1人が、 感想などを発表しました。組合員さんの「貴重な体験ができた」との声をいただき、私たち開催者全員とても嬉しかったです。 組合員の皆さん、パル千葉の皆さん、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
1年間お疲れ様でした。そして、ありがとうございました!







  いらっしゃい、白鳥さんたち   2009年12月15日



ちば緑耕舎のある、千葉県印旛郡栄町に広がる田んぼに、今年も白鳥が飛来しています。
近所に住むYさんによると、あの白鳥独特の声が、ある晩の宵のころ聞こえたとのこと。翌朝、田んぼの風景の中に、白い大きな鳥の群れを 見つけたそうです。
このごろ雨の日が多く、あちこちの田んぼが池のようになっています。初めは20~30羽だったのが、今では100羽以上を確認できるようになりました。

近づいて見てみると、大人になりかけの、体全体が灰色の若い白鳥が、たくさん混じっていました。体の大きさも、真っ白な大人に比べると 少し小さい感じです。
若い白鳥は、きっと今回が初めての越冬、初めての旅なのでしょうね。大人と一緒に、頑張って海を越えてきたんだなぁと 思うと、おつかれさま!って声をかけたくなっちゃいます。
田んぼにいる白鳥たちは、散歩で歩く人が近づいてもあまりおびえたりしませんが、散歩中の犬は怖いようで、一羽が遠くに犬を見つけると すぐに群れ全体が首を持ち上げてそっちを見て、みんなゾロゾロと犬から離れて移動します。
当のワンちゃんは白鳥たちにはあまり興味を示さないようですが(^^;)

栄町の隣の本埜村にねぐらになる池があるので、夜はそこで休み、朝になるとこちらの田んぼに飛来しています。この前、朝出勤したKが 姿を見たときは、朝日と朝つゆに白い体が照り映えて、とてもきれいでしたよ。







  パル in 埼玉スーパーアリーナ   2009年10月4日



「パルシステム 2009*100万人の食づくりフェスティバル」が、この日埼玉スーパーアリーナで行われ、ちば緑耕舎も参加 しました。
「日本の食と農を考える」「畑・田んぼ」「畑仕事体験」「パルシステムの仕事体験」「ステージ」「市場」「出店」などなど、さまざまな コーナーが用意されたイベントでした。緑耕舎は、田植え機・コンバインの展示・体験と、もちつき体験コーナーを担当しました。
このもちつき体験は小学生以下のお子さんが対象で、臼(うす)と杵(きね)でおもちをついて、試食もしちゃおうというものです。 大人でも重い杵を持ちあげるのはひと苦労!それでも、全身ふんばって持ちあげようとするお子さんもいたりして、がんばる姿が印象的でした(^^)
つきたてのおもちは、小さくちぎってまるめて、きなこもちにして食べました。つき終わったらみんな、砂糖をまぶした甘いきなこもちに 突進していました~!中には一度に口いっぱいほお張ってしまった子も。みんな大好きなおもちだけど、のどにつかえたら危ないからゆっくり 気をつけて食べましょうね。
きなこは大豆を粉にしたもので、栄養満点。おもちも腹持ちが良いし、味のバリエーションもアイデア次第で無限なので、ゆっくり 食べることだけ注意するようにしてあげれば、お子さんのふだんのおやつにもぴったりなのではないでしょうか!?

このイベントの前の日と次の日は雨になりましたが、当日は一日中晴れて、夜には満月も出ていました。昔から「月ではうさぎがもちつきを している」なんておもしろい話もありますね。これをきっかけに、普段食べているものや田んぼに関心を持ってもらえたら幸いです。







  パルシステム 稲刈り   2009年9月27日



パルシステム組合員さんの手で春に田植えをし、雨の中草取りをしてきた田んぼで、ついに稲刈りの日を迎えました!
この日は天気にも恵まれ、参加者の皆さんは鎌を片手にみんなはりきって田んぼに入っていきました。
鎌を使い慣れている人というのは、現在はとても少ないのではないでしょうか。昔のように、草刈りを日常的にすることは ほとんどないですし、必要な場合でもたいてい草刈り機が登場しますものね。
刈り方を見ていると、のこぎりのようにギコギコやっている人が結構多いようだったので、緑耕舎の人に手本を見せてもらいました。 「右利きの人ならば、右手に鎌を持ち左手で稲株をつかむ。稲株の、土から数センチ上のあたりから、左上に向かって 一気に鎌を引く」こうすると、一度でスパッときれいに刈れます。(実は私も初めて知りました)
中には上手な人もいて、そのリズミカルなことといったら!とても鮮やかでした。

刈りおわった田んぼでは、それまで稲株の間で平穏に暮らしていたバッタやカエルたちが、驚いてピョンピョン飛び出してきたので、 子どもさんたちは捕まえるのに夢中でした(^^)背中に小さいのを背負った親子のバッタや、人の背中にとまってゆうゆうとしている 大きなカマキリなんかもいましたよ。
田んぼの半分を鎌で刈りおえると、それを束に抱えてコンバインで脱穀し、籾の状態にしました。このときは、コンバインの前に 長い行列ができました。
残りの半分は、大型コンバインで一気に刈りとりがされました。100人ほどの手で1時間半ほどかかるところを、コンバインだと 約15分。今さらですが、機械ってすごいですね。またまた逆に、こんな便利なものがなかった時代の農家さんたちの苦労は、どんなもの だったでしょう。想像するとため息が出ます。

お昼には、のりを巻いたおにぎりと、モチモチのお赤飯がメインで、煮物や豚汁などおいしくいただきました。「働いたあとの握り飯は 最高だ!」なんてセリフが浮かんだ人もいたのではないでしょうか!?
秋の日差しとそよ風が、とても気持ちのいい一日でした!







  稲刈りまっ最中!   2009年9月10日



重そうに垂れ下がった稲穂。ついこの間まで濃い緑だった葉も、今は熟したような黄緑色をしています。
ただいま、緑耕舎のある栄町では、稲刈りのまっ最中です。
生産者の人たちは、朝露が乾いたらすぐコンバインを田んぼに乗り入れ、刈入れ開始!です。コンバインがどうやって 田んぼの中を進むか知っていますか?田んぼは見たとおり四角く区画されているので、まずは周囲をぐるりと一周し、そこから 真ん中に向かってぐるぐる渦巻きのように進んでいくんです。
進んでいくと、すぐに白鷺(しらさぎ)がたくさん集まってきます。いつの間にか飛んできて、コンバインの通ったあとに降りて きます。これは、虫が目当てなんです。今まで稲の中に住んでいた、バッタやイナゴ、カエルなんかがピョンピョン飛び出して くるので、それを食べてるんです。
この日は、50羽ものしらさぎが大集結しましたよ!
見ていると、ある一羽が大きなカエルを捕まえたはいいものの、大きすぎて なかなか飲みこめずに奮闘しているところに、別の一羽が横取りしようとしたので、あわてて逃げて・・・なんて攻防戦を繰り広げて いました(^o^)しらさぎの世界も大変なようです。
そういえば、今年の夏は例年になくザリガニがたくさんいたとのことです。「農薬の空中散布をやめて数年たって、目に見える 効果が現れてきたのかな」と緑耕舎Yさんの奥さんが言っていました。うれしいことです。

刈り取られた稲は、このあと籾になり、乾燥機で8~9時間ほど乾燥させた後、籾すり(籾殻と玄米とに分ける)して、袋につめられます。 こうして新米として出荷できるようになります。
“新米”って、「恵みの実りをいただく」という気がすごくして、うれしいですよね!







  7月の田んぼ風景   2009年7月27日



青々と立派に成長した稲。その広い田んぼを、風が波を作って吹きすぎていきます。
陽が射すと気温は午前中から30℃を超え、じりじりと暑いですが、緑の波の中にいるとすがすがしい気分になります。
さて、パルシステムのイベントで、組合員さんが植えた田んぼも、どの稲株も増えて大きくなっています!
ふとお隣の田んぼを見ると、そこはひと足早く植えられたところなんですが、もうすでに穂が出てきていました。周りの田んぼより 一段と緑が濃くて、いよいよ稲刈りできるまであとひと月のところに来たんだなぁ、と実感します。
もうじき、こちらの田んぼも穂が出ると思うと、楽しみです。
夏休みになり、ミンミンゼミも鳴き出し、暑さの盛りになりますね。稲たちはこれから、昼の焼けるような太陽の光を浴び、 夜のしっとりした露に濡れ、風に吹かれて穂を出し成長させます。
人は、その成長を見守り、助けます。大きな実りを期待して。何だか、生きるものを育てることに動物や植物の違いなんて、 そんなに無いような気がしますね。






  パルシステム 草取り&かかし作り   2009年6月21日



6月21日、先月行われた田植えに続き、草取りが行われました。
田植えは弱い雨が降っていたから、今日は降らないといいなぁ・・・と思っていたら! ・・・どしゃ降りでした(T_T)見事に・・・。
2度も雨続きって珍しい。えっ、雨○がいるって!?わ、私じゃないですよ~!?
そんな悪天候の中、参加してくださった組合員の皆さん、お疲れ様でした!!
田んぼに出てからしばらくすると本格的に大降りになってきて、草取りは早々に切り上げざるをえませんでした。 残念×

お昼のカレーを食べた後、本日2つめのイベント、かかし作りが行われました。
竹を十文字にして、皆さん用意してきた材料で、人の形に作っていきました。帽子をかぶせたり、ズボンを はかせたり、ネクタイをしてるかかしもいましたよ!個性あふれるかかしが、ずらりと並びました。
出来上がったら、皆さんの投票によって、かかしコンテスト1位~3位が決定!!選ばれた人には、 緑耕舎のお米など、賞品が渡されました。
続く生き物調査は、本当は田んぼに行って観察するはずだったけれど、雨で行けなかったので 田んぼの生き物の数調べをしました。田植えのときと比べ、イトミミズの数も大きさも増えていました!
そうそう、緑耕舎のMさんが田んぼからとってきた、ザリガニ、カメ、そしてたくさんのドジョウを水桶に用意して おいたのですが、お子さんたちに大人気!!でした。ぬるぬる、くねくね逃げるドジョウをつかもうと、 悪戦苦闘する姿も見られました(^^)。

今回、田んぼに行くと、ひと月前はあんなに小さかった苗が、葉っぱも増えて大きくなっていました。 皆さんのお家のバケツ稲も元気に育っているでしょうか。
夏に向かってもっと葉っぱが増え、背も伸びます。そして、白い小さな稲の花が咲きます。 朝の、ほんの30分くらいしか開かないので、夏休みにはぜひ観察してみてくださいね!!
花が終わったら穂が出てきます。次回の稲刈りのときには、すっきりと青空になるように、お祈りしましょう!!






  パルシステム 田植えイベント   2009年5月17日



5月17日、パルシステムの組合員さんたちが参加し、田植えが行われました。
朝のお天気はあいにくの小雨。
それでも皆さん、カッパやビーチサンダルを用意して、やる気まんまんです。
最初に田植えの説明があり、配られた稲を手に、いざ田んぼの中へ!

写真で見るとわかりませんが、泥の中を歩くのはちょっとタイヘンです。
足は沈むし、転ばないように・・・と思ってふんばると余計歩きにくいし・・・。
緑耕舎のメンバーは全員、愛用の長靴でしたが、組合員さんの多くははだし!
子供にの頃ならまだしも、大人になるとはだしで泥に入るなんて、ないですよね。
中腰になりながら、皆さんひとつひとつ植えていきます。
縦に一列ずつ植えていく人、稲と稲の間隔を考えて、慎重に植えていく人、はたまたそんなの関係なく(?) どんどん植えていく人と、さまざまです(^0^)

植えるのが終わるころ、雨風が強くなってきて、みんな田んぼから上がり、泥を落としてお昼になりました。
手作りのゴマおにぎり、たけのこごはん、煮物、豚汁、Yさん自家製カクテキ、デザートのいちごなどなど、 用意したぶんがあっという間になくなりました★。
食後はクイズ、生き物観察と続き、参加者にバケツ稲が配られ、解散になりました。
皆さんのお家で、バケツ稲、元気に育ちますように!!






  田植え!田植え!!   2009年5月7日



5月のゴールデンウイークは、ここ印旛郡栄町は田植えのクライマックス!!です。
生産者の人たちは、毎日4時過ぎには起きて、日がくれるまで作業しどおし!!
朝から晩まで田植え機の運転席に座る、その腰へのショックを想像してみてください。
乗用車のようなクッションなんて、ありませんよ!?はぁ~。かくいう管理人Kも全くの未経験なのですが(^^;)
モチロン大変なことはそんなことだけじゃないんですが、考えただけで腰イタイかも。
そう思うと、昔かがんで手で植えてたころなんて、想像つきませんね・・・!

緑耕舎メンバーのYさんの田植えにおじゃましたんですが、水をひいた田んぼに、早くもカエルとザリガニを発見!!
ツバメも、ちょいっ、ちょいっと水を飲みに、何度も水面まで降りてきてました。
もしかしたら、巣で待ってるヒナにあげるのかも?




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