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2013年の緑耕舎だよりです。


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  一年の締めくくり   2013年12月23日



12月の田んぼの風景を見渡すと、一面枯葉色です。
事務所裏の草地で11月に咲いていたタンポポ(西洋タンポポですね)も、朝の気温が5℃を下回るようになってからは 咲かなくなりました。
利根川周辺は温暖な千葉県の中でも寒い地域で、冬は千葉や館山、銚子の気温より必ずと言っていいほど低いです。
0℃前後の朝は、利根川沿いから筑波山と、そのすぐ左側(西側)に、雪をかぶったすがすがしい日光連山が見えます。

事務所からも白い富士山の頭がよく見えたこの日、パルシステムさんの一年間の田んぼ体験、 締めくくりのイベントが行われました。
ミニ門松作りと、お供え餅作りです。
まずはミニ門松作り。長年ワラ作りをやっている先生に教わりながら奮闘しました。
空き缶にワラを巻き、先生が作ってきてくれた、細かい縄目の細い紐を、飾り結びします。 実はこれが何より難しい!
昨年の反省を踏まえて、ちば緑耕舎の生産者も、パルシステムの職員さんたちも、今回は全員この結び方をマスターしてきました。
その成果をもってめいめいが教えながら、全員が結ぶことができましたよ。
あとは、ワラを切り揃えたりキレイに曲げたりして、斜めに切った篠竹と松をさしこんで、整えて完成です。
出来上がりを見せてもらいましたが、先生の作ったように完璧なバランス、とまではいかないけれど、 それぞれのご家族ごとに違う雰囲気の、かわいい門松ができていました。
こういう縁起物のお飾りがあると、ぐっとお正月の気分が高まりますね!

あったかい昼食(デザートは焼いも♪)の後は、お餅つきとお供え餅作りをしました。
つきたての餅は腰高に形づくろうとしても、すぐにペタンとなってしまって形よくするのがなかなか難しいんです。
親子で頑張って、もうひとつのお正月飾り、手作りのお供え餅ができました。
明後日はクリスマス、それが終わったらいよいよお正月飾りの出番が来ますね。みんな、どんなふうに飾るのかな?
今年の無事の収穫を感謝して、一年間の田んぼ体験が終わりました。来年もまた、ぜひ田んぼの一年を見てください!






  大根おろしのこと   2013年11月23日



パルシステム千葉市川センターさんのお祭りに参加しました!
パルさんこだわりの食材のいろいろな店や、お子さんが楽しく遊べるコーナーがたくさんで、 天気もよく家族連れで大賑わいでした。
ちば緑耕舎は、今回ももちつき体験ともち配布、お米の販売です。
甘いのはあんこときなこ。しょっぱいのはからみです。
「からみ」と言っても分からないお客様がいて、大根おろしですよと言ったことがありました。
そういえば詳しく知らないなと思い、調べてみました。
漢字で書くと「辛味餅」なんですね。意味はそのまま、しょうゆで和えた大根おろしをまぶした餅のこと。
この大根おろし、普通のおろし金でなく、とても目の荒い「鬼おろし」というもので作るんです。 (ちなみに「おろす」は「細かくする」です)
緑耕舎にあるのは、竹で作った、昔ながらのガッチリしたもの。これで大根をおろしてしょうゆをまぶし、 好みでかつお節や刻みネギなど加えると、おいしいですよ!
餅だけでなく、ごはん、豆腐、魚の缶詰なんかとも合います。
鬼おろしは1000円くらいで買えるので、ぜひ試してみてください。
使ったあとは洗って、カビさせないために完全に乾燥させてくださいね。






  台風一過の生協まつり   2013年10月27日



前日に関東を台風が通過して、すっきりと晴れたこの日、パルシステム生協さんのイベントに参加してまいりました。
雲ひとつない空模様なんだけど、その代わり北風が強くてちょっと寒い!特に午前中は冷えました。
そんな中ちば緑耕舎では、つきたてのおもち200円と、塩ゆで黒大豆の枝豆、千葉コシヒカリともち米の販売をしました。
今は一年中、スーパーに行けば切りもちが買えますが、あの個装されたおもちとつきたての柔らかいおもちを比べると、 やっぱり粘りが違うんですよね。
店にはたくさんのお客様がいらしてくれて、皆さんあんこやきなこ、からみなど好きな味で、もっちり大ぶりのおもちを楽しんでいました。






  栄町産業まつりと台風   2013年10月16日


ちば緑耕舎の地元、印旛郡栄町で12日に行われた産業まつりに参加しました!
前日からお米をといで用意しておき、当日は朝5時から炊飯。6時からおにぎり作りがスタートしました。
まつりのコンセプト「始終ご縁がありますように」にちなんで、1個45円(2個入90円)での販売です。
新米コシヒカリのシンプルな塩おにぎりと、黒ゴマのおにぎり、たくあん付きです。
その日の天気は、10月なのに暑くて、まるで9月の初旬頃のようでした。それでも、一度お買い上げのお客様が 「おいしかったからまた買いに来た」と来てくださったりして(しかも何人も)、とても嬉しく、頑張って作ったかいがありました。

・・・と、この記事を書いた16日。
「関東を通過する台風としては、10年に1度の威力」と言われた台風が来ました!
15日の夜から16日の午前にかけて、大量の雨が降りました。こんなに降ったのはほんとに久しぶりです。
利根川沿いは低い土地が多く、田んぼや畑のみならず、そこを通る道路や建物、幹線道路も、多くのところで冠水しました。
緑耕舎のメンバーのひとりは、ビニールハウスが水没してしまったとか。
大きな爪痕を残した今回の台風、明日もあちこちで後片付けや復旧に追われそうです。
(事務所と、すぐ下の交流田は大丈夫でした!)






  稲刈りイベント   2013年9月21日




やっと朝晩涼しくなってきた9月。しかしこの日は、肌に当たるとジリジリしそうなくらい強い日差しでした。
ここ千葉県の北総地域では、すっかり刈入れも終わりになりつつあったこの日、パルシステム千葉の組合員さんの稲刈りが行われました。
空は秋晴れ、田んぼはまぶしい黄金色です。
集まった皆さん、まずは田んぼの生き物観察をしました。
虫取り網を持って田んぼのあぜ道に一列に並び、網で大きく8の字を描きながら進みます。
そうすると網の中には虫が入るので、その種類や数を調べました。今年一番目立ったのは、やはりイナゴです。

さてその後、今度はそれぞれが鎌を手に持って、手刈り体験をしました。
ちば緑耕舎いちばんのベテラン農家さんがお手本を示しましたが、スパッとひと刈り、いとも簡単にやっているように見えます。
コツは、「左手で稲の根元を下から上に向かって握り、右手の鎌は根元から斜め上に向けて一回で切る」とのことです。
しかしみんなが実際にやってみると、これが全然切れない!慣れるまでは、どうしてもノコギリのように前後に引いてしまいます。
稲の葉はススキみたいにチクチク、うっかりすると肌に傷がついてしまうし、暑い中それを防ぐために長袖で、みんな大汗をかいていました。
パルシステムのスタッフからも「無理しないで、水分補給しながら」と注意が出ていました。

しばらくして手刈り時間が終わりましたが、田んぼを見渡すと、刈り取りの早い人と遅い人の差が、模様みたいになっていました。頑張りましたね(^^)
刈り取った稲をコンバインで脱穀すると、残った部分はそのコンバインで一気に刈り取ってしまいました。
みんな、田んぼの外から「今あれだけ手で時間をかけたのに、機械だとあっという間だ・・・!」と、複雑なため息。
緑耕舎のTさんが言いました。「機械化で考えられないほど楽になりましたが、その分だけお金がかかるんです」と。実感こもってます。
コンバインの値段も話すと、驚きの声が上がりました。本当、何でも、便利なものって高いんですよね。

お昼は、女性部手作りの炊きたて新米おにぎりと、豚汁、煮物などです。つやつやのご飯がおいしかった!
春の田植えに始まり、稲刈り体験もこれにて終了しました。帰りに緑耕舎の新米を買って下さったみなさん、お家でもおいしく食べて下さいね!






  8月29日の朝の景色   2013年8月29日









黄色くなった桜の葉っぱがパラパラと舞い散るこの時期。
バケツ稲も、写真のように実りました。
ただ今、利根川下流域の田園地帯では、早生品種の稲刈りの真っ最中です。
田園風景を見渡すと、まだ黄金色の草原が広がっていますが、ところどころ刈り取られて茶色く地面が見えている場所も出てきています。
このところ毎日、圃場で動いている最中のものや、移動中のコンバインを見かけます。

面白いことに、刈入れを始めると、どこからともなくシラサギが集まってきます。
実際にあぜを歩くとわかりますが、イナゴやバッタの類がたくさん飛び跳ねるんです。
コンバインが通ると、いっせいに飛び出してくるので、シラサギたちはそれを狙うんですね。 見ていると、コンバインの後ろへ後ろへと、まめに飛んで移動しています。
どういうわけかわかりませんが、時には10~20羽とかそれ以上、一枚の田んぼに集まることもあります。
そこの田んぼの稲刈りが終わってコンバインがいなくなると、しばらく後にはシラサギもいなくなります。

☆★☆

出勤してから、事務所の下の田んぼに下りてみました。
こがね色の田んぼのあぜを歩くと、イナゴがピンピン、ピンピン飛び跳ねて逃げていきます。
他にもバッタの類がたくさんいますが、体が太い分、イナゴが目立ちます。
イナゴたち、稲の葉を食べ放題しています。写真のような欠けた葉がいっぱいです。
何とか写真に撮ろうとしましたが、動きが早く、すごい距離を跳ぶ・飛ぶので、あっという間に見失ってしまいます。
事務所裏の草地で、珍しくあまり逃げないイナゴに出会い、何とか1枚撮りました。
が、これもなかなか大変でした。
葉っぱの裏にとまっているから、片手で葉をそっと引っぱってカメラを構えようとすると、なんと、反対側にスルリと逃げたんです。
で、また元の側に向けると、また反対側に・・・。
それを何度か繰り返して、やっと写させてもらえました。・・・イナゴ、わかっててからかってるのか!?

☆★☆

水路では、今朝いちばんに、カワセミが姿を見せてくれました!久しぶりです。
性質らしいですが、今日もやっぱり、水の上をまっすぐ直線的に飛んでました。
向こうへ行ってからUターンしてきたんですが、人間がいるのに気がついたからか、水路から外れてどこかへ行ってしまいました。
あの鮮やかな青とオレンジの色は、クジャクにも引けをとらないほどきれいだと思います。

青いといえば、水路の上には、シオカラトンボがツイッツイッと飛び交っていました。
トンボって飛び立っても、同じところに戻ってきてとまるんですね。
とまる直前にホバリングするのは、安全確認でしょうか?
水路は茶色い土の色が見えるので、その上を飛ぶ青い体のシオカラトンボは目立ちます。
トンボもたくさんいます。種類が判別できませんが、今は交尾しているペアを見かけることが多いです。
先日は、倉庫のシャッターを開けて作業していたら、イトトンボが入ってきました。
変な動きをしていると思ったら、小さいガが飛んでいて、それを捕まえようとしていたんですね。 結局、すぐにガを捕まえ、倉庫の外に飛んでいきました。
そしてシャッターの柱にとまろうとしてましたが、ちょっとそこはツルツルしてて無理だね(^^;)

田んぼの横の水路を見ると、水量が少なくなってちょろちょろと流れている浅いところに、メダカの群れが泳いでいました。
ちょっと上流へ移動してみたり、また下流へ戻ってきたり、強い日差しであったまっているであろう水の中を泳ぎ回っていました。
群れが行く方向というのは、先頭の1匹が決めているのでしょうか?あとの全員はついていくだけに見えます。
渡り鳥の「かぎ」の先頭を飛ぶ鳥は、群れで一番臆病で、用心深い性質のものだと聞いたことがあります。
命に係わることだから、群れを危険な目に遭わせないためだとか。あれと同じなのかな?

☆★☆

さらに、水路の上のもっと上、よく晴れた空では、ギャアギャアとカラスの声が。
見ると、カラスが、自分よりもっと大きいトンビ(トビ)を、つついて追いかけていました。
何が争いの元になったのか謎ですが、トンビがカラスを怒らせたんでしょう。
逃げたトンビが、高いところでクルリクルリと回っている間じゅう、 追いかけたカラスは携帯電話の電波塔のてっぺんにとまり、ガアガア鳴いていました。
警戒でしょうか。
少し離れたところで、それに呼応するように他のカラスが鳴く声が、2つ聞こえました。
地上で稲刈りをしている米農家さんも大変だけど、飛んでいる虫たちも、大きな鳥たちも、 みんな食べるために大変なんだよね、なんて思いました。
(カラスもトンビも撮れなかったので、事務所横で米粒食べてるハトの写真です)






  黒豆畑におじゃま   2013年8月8日



緑耕舎のYさんの、大豆畑におじゃましました。
一部に違う種類の豆がありますが、ほとんどが黒豆です。丹波種の黒大豆です。
これは、畑に植えてから、ちょうど1ヵ月とのこと。
Yさんはオーナー制度をやっているので、大部分はオーナーさんが10月頃、大人気の枝豆として収穫されます。
「ビールのお供に茹でたての枝豆が最高!」なんていう、枝豆大好きな人って多いですよね。 (ご近所のオーナーのおじさまで、毎日夕方、その日に晩酌する分だけ取っていく、なんて方もいます。贅沢!)

ところで、最近まで問題がありました。
去年からここらへんに住み始めた野ウサギが、今年は子どもまで連れて、豆畑に来ていたんです。
遊びに来るだけならいいんですが、せっかく伸びてきた芽を食べてしまうんです。
しかも、双葉の次の、一番初めに出てくる柔らかい本葉を選んで食べてしまいます。
右上の写真、左側の株は右側の株よりずいぶん小さいですね。これ、食べられちゃったものです。よく見ると、かじったところが はっきりわかります。
かじられたってまたすぐ伸びてくるから大丈夫なんですが、このように、ちょっと生長が遅くなっちゃうんですよね。
結局、捕まらず。豆をめぐる攻防戦は、今年も野ウサギの勝ちのようです・・・(^^;)

左下の写真は、ヒマワリです。
黒豆畑の端っこに、100メートルほどズラッと一列に植えられています。
初めての試みで、枝豆収穫の時期に合わせて花が咲くように植えたとのこと。
10月にYさんの畑に行く方は、このヒマワリの列を目標にして行けるかも!?楽しみですね。 雨にも風にも負けないで、きれいに咲くといいな。
右下の写真、豆畑の隣の田んぼの稲穂も、こんなにたわわになって垂れ下がってきました。
今は真夏、夏まっさかりだけど、少しずつ少しずつ実りの時期に向かっています。






  早くも稲穂の花が   2013年7月25日



この7月、暑いです。そして雨が降りません!
ニュースで、関西、中部地方や東北地方、そして東京都心でも豪雨が降ったニュースが流れていても、千葉県は降りません。
取水制限も始まってしまいました。栄町は、関東平野を流れる下流域に位置しますが、利根川上流域の北関東でも雨が降らないからです。
果樹や畑をやっている農家さんがニュースで出ていましたが、水が足りなくて、本来育っているはずの大きさの、 半分程度にしかなっていないとか。
ここのところ毎年、降らないときは長期間にわたって降らず、降れば豪雨・どしゃ降りで被害が出る、という状況ですね。
世界中で起こっている異常気象が、当たり前の感覚になってしまうのは怖いです。

さて、このとおり暑い日が続いているため、今年は穂が出るのが早かったです。
このまま行けば、刈入れも例年より早くなるだろうとのこと。
いま、伸びてきた穂が、たくさん花をつけています。注意して見ないと、花が咲いているなんてわからないほど、小さいものです。
稲の花がどういうふうに咲くのか、調べてみると・・・

籾(もみ)が左右に開く→6本のおしべがにょきにょきと伸びてくる→おしべが乾燥してはじけ、中の花粉が飛び散る →根元のところにあるめしべに花粉が付き、受粉する→左右に開いていた籾殻が元のように閉じる

という流れのようです。
しかも、これ全部が1時間ちょっとで終わるんですよ!じっと観察していたら、目の前でどんどん変化していくのが見られますね。
受粉しためしべの下には、緑色の、米粒になる部分があり、ひと月ほどかけて大きく成長するそうです。
この写真は、受粉が終わって籾殻が閉じた状態ですね。もう、おしべが垂れ下がっています。
近くに田んぼがある人、午前中のうちに、ちょっと見てみては?

余談ですが、「NHK for School 理科 ミクロワールド 2010年度放送 第14回 イネの花 実りのしくみ」というサイトの動画を見ました。
稲の花が咲く様子がとても詳しく見られて、感動しました。






  草取りとかかし作り   2013年6月22日



この日はパルシステム千葉の田んぼ体験イベント、第2回目の草取りの日でした。
台風が心配されていましたが雨が降ることもなく、そして曇っていたので、暑さもそんなに気にしなくてもヨシという、 大変めぐまれた天気になりました!
パル組合員さんが5月に植えた、頼りなさげだった稲は、今や青々と茂って伸びてきています。 除草剤を全然使っていないので、稲の列と列の間には雑草がたくさん!これをみんな手で取るんです。
まずは実物を見ながら「こんな雑草が生えてます」という解説が。そして田んぼに下りていき、草取りが始まりました。
泥から引き抜いて手の中で丸め、足で泥の中に押し込むだけでOKとのこと。中には、切れたところからまた根っこを生やすツワモノの草も あるようですが。
稲と雑草はパッと見て区別できるので、難しいことではないのだけれども、なにせ田んぼの広いこと、そして雑草の多いこと!
そして何より、ずっと中腰でかがんでいると、これが本当にツライんです!
時間はかかりましたが、みんなが田んぼから上がる頃には、稲の列の間はきれいになっていました。
こんなに時間と苦労がかかるなら、除草剤を使ったらどれだけ楽か、でもやっぱり、口に入るものだから薬はできるだけ使いたくない、 そんな風に思いますよね。

田んぼから上がって昼食の後は、家族ごとにかかし作りをしました。
でき上がって並べてみると、ぜ~んぶ違う顔で愉快でした!帽子をかぶったのや、ニコニコ顔のや、定番のへのへのもへじも。
人気投票をして、1位から3位までのかかしが決められました。次の収穫のときには、田んぼに並んでいますよ。
そして田んぼの泥の中にいる生き物を調べる、生き物観察をしました。
普段は絶対見ることのない、小さいイトミミズやその他の虫の幼虫など、良い米、良い土を作ってくれる大切なものたちです。
農薬を使う田、減農薬の田、無農薬の田と調べましたが、やっぱり無農薬の田んぼは数が多かったです。そして、大きいものも目立ちました。
最後に、網や虫かごを持って田んぼに下りていきました。
無造作に網を振っても、田んぼの中ではいろいろな小さな生き物がたくさん捕まります。
クモ、イナゴ、トンボ、羽虫、それらのまだ小さい若々しい生き物たちが、すぐ捕まりました。 「こんなにいっぱい、簡単に捕れるんだ!?」と、大人の人もびっくりしていました。
いつまでもいつまでも、こうやって自然の生き物と触れ合えるようにしたいですね。






  魚道を設置しました



海保さんの田んぼの周辺で、昔のように魚たちが田んぼへ上がれるように、コンクリートで固められた水路に、魚道が設置されました。
ドジョウが上がってきているのが見られました!

施工:農林水産省 関東農政局 印旛沼二期農業水利事務所
ホームページ:印旛沼二期農業水利事業所






  田植え完了!   2013年5月11日



5月らしく晴れが続き、緑耕舎のメンバーもほぼ田植え作業を済ませ始めたこの頃。
・・・ですが、パルシステム千葉田植えイベントの今日は、なんと雨になってしまいました!
雨雲の下、小降りの雨の中で、レインコート、いやカッパを着ての田植えとなりました。 強い南風が吹く予報だったのがそうでもなかったことが、唯一の救いでした。
今回は、一年間の田んぼ体験の第一回目になります。
初めて田んぼに入るよ~という人もたくさんいました。まさに初体験ですね。
まずは生産者からご挨拶をして、それから昔の道具の展示・説明会がありました。2.5馬力のエンジンがかかると、 びっくりして泣いちゃったお子さんも。大きな音ですもんね。原始的なエンジンでも、全て人の力で動かしていた道具が 自動で動くようになったのだから、当時は飛躍的に楽になったんでしょうね。
そのあと田んぼに移動して説明があった後、いざ泥に入って田植え開始。
下の土に線が引かれているので、それに沿って植えていきます。雨の中カッパを着て、慣れない泥に足を取られないように 進みます。きれいに植えたいし、でも気をつけないと転んでしまうし、大変です。
天気は残念だったけれど、参加した皆さんは田んぼ1枚分、頑張って手植えしました!

終わったら泥を流し、着替えて昼食です。肌寒かったせいか、熱い豚汁と肉じゃがは、おかわり多数でした。
そして田んぼの土の中の生き物観察。小さな子どもさんたちも、お父さんお母さんたちも興味津々。
土をきれいにし、空気をきれいにし、田んぼに住む生き物たちのエサとなるイトミミズやユスリカの幼虫などが、 何匹いるか調べました。やっぱり、農薬を使わない田んぼのほうが、たくさんイトミミズがいるのが見つかりました。
こんな小っちゃい生き物だけど、思わず感謝の思いが湧いてきます。
最後は、バケツに植えた稲を皆さんお持ち帰り。育てるポイントが説明されました。稲が伸びていく様子を観察する方法についても お話しがありました。皆さんのお家で立派に育ちますように!
参加した皆さん、お疲れ様でした!今年もまたよろしくお願いいたします!






  春になったり冬になったり   2013年4月22日



ひと月前の緑耕舎だよりで「春と冬がせめぎあっている」と書きました。
ソメイヨシノや山桜はもちろん、八重桜の類もすっかり緑になったつい先日、まさか2月の気温に戻る日が来るとは思いませんでした。 ニュースでは、福島や栃木のほうで積雪があったとか。観測史上最も遅い積雪だったそうです。
寒い土日が終わり、今日の月曜日はまた春に戻りました。ここ栄町の田んぼは、どんどん水が張られているところです。 水を入れて、トラクターで耕します。あっちこっちでトラクターが動いています。
ビニールハウスの中では、発芽した種が10㎝ほどにも成長。あと一週間のちには、田んぼにいっせいに植え始められます。 そういえば、ここより少し東の成田~香取の方では、すでに植え始めているところをたくさん見かけます。
さて、緑耕舎の一帯も水が張られ、晴れた日にはキラキラと反射して眩しいです。鏡みたいで、景色が明るくなりますね。
(そうか、農家さんは夏前に早々と日焼けしてるけど、それは当然ですね。納得)
事務所前の用水路も水があふれんばかり。エノキの大木も若芽を出して、みずみずしい姿になっています。
そして、雑草も伸び盛りです。花もぶわっと威勢よく(!?)咲き乱れています。
今のうちはきれいだな~と見ていられるけど、でももうすぐに、草むしりをしなければならなくなるんですよね・・・(^^;)
草刈りされてしまう前に、せっかくなので今年も写真に収めてみました。
たんぽぽなんか、誰も見向きもしないかもしれないけれど、結構かわいい花ですよね。 オレンジ色のヒナゲシも、元々日本になかったもののようで、あまり歓迎されないていないようだけれど、撮ってみました。
今日は撮影で楽しませてもらいましたが、後日刈らせてもらいます。ごめんねお花さん。

追記:朝からずっと、この辺りを縄張りにしているキジのオスの声が響いています。キジも忙しいみたい。






  北国の春!?   2013年3月27日



桜が満開になりました。
夏日まで記録したほど暖かい(暑い?)日が続き、いろんな春の花が一気に咲き乱れています。
梅の名残もまだある中、ハナモモ、コブシ、モクレン、レンギョウ、マンサク、ツバキ、ユキヤナギ・・・そして桜まで。 (今年の学校の入学式は葉桜になってしまうのが残念!)白、ピンク、黄色、薄紫、中にはきれいに混色したり 咲き分けているものも。まるで大きな花束のようです。
満開の桜の木は、蜜を吸いに来る鳥でにぎわっていました。
そしてそれらの木々の足もとには、雑草の花畑が広がっています。黄色だの、水色だの、紫だの。フキノトウも見つけました。
本来なら順を追うように花開いていくのに、今年は一度にみんな咲いたので、緑耕舎のある人は「千葉県なのに雪深い北国のようだ」 と言いました。
そうですよね、冬の間雪に閉ざされたところは、雪がとけたら「待ってました!!」とばかりにいっせいに花が咲くのでしょうね。 うん、こんな感じなのかな?

今年の米作りの準備も着々と進んでいます。今ちょうど、発芽させた種もみをまく「播種」が行われています。
土に埋められた種もみは、これからしばらくビニールハウスに並べられ、苗に成長するまで管理されます。ひと月後には、 ビニールハウスの中は緑のじゅうたんになります。






  だんだんせわしく   2013年3月12日



三寒四温のことわざ通り、寒い空気と暖かい空気がせめぎ合いをしているこの頃。
田んぼのあぜ道の枯れ草の下に、芽吹いた草の緑とかわいい雑草の花が見えるようになってきました(上段の写真)。
だんだんと暖かい日が増えていくのと並行するように、今年の米作りの仕事も、だんだんと忙しくなりつつあります。
2月の末から3月の初めにかけては、種もみの温湯消毒。そしてすぐ浸種(発芽させるまで、しばらく冷たい水に浸す)。
種まきのために培土を購入し(大量の土)、田んぼには肥料を撒いたり、あぜ道を整えたり。
今回ちば緑耕舎では土壌成分のカリを増やすため、鶏糞を田んぼに撒きました。
初めての試みのうえ、これまた大変な量です。 このところの連日の強風で、散布がなかなか思うように進まなかったりしていますが・・・。
中段の写真は、鶏糞散布の様子です。

そんな中、お付き合いさせていただいている生協パルシステムさんの、消費者さんとの交流会が催され、参加してまいりました。
下段の左側の写真は、会場のひとつだったお台場の、自由の女神像の前です。ナゼか通りすがりの外国人さんと一緒に撮影(笑)
右側は、私Kが参加したパルシステム千葉さんの会場です。
お昼のご飯は、緑耕舎の減農薬・減化学肥料米を使っていただいたんですよ!
この貴重な機会に、他のいろいろな産地さんや、食に関心を持って下さっている組合員さんとたくさんお話しをしました。
あの大震災からちょうど2年が経ちました。今でも影響は続いています。米作りを取りまくさまざまなことを、客観的に冷静に見て、 これからも頑張っていきます。






  黒大豆で味噌作り   2013年1月26日

ちば緑耕舎のメンバーのYさんは、お米だけでなく黒大豆の生産もしています。
12月末まで、吹きすさぶからっ風の中、今回もたくさん収穫をしました。
コロコロと小さい粒の黒豆も、野菜と同じく、粒が割れていないかとか、大きさによってランク付けされ、価格が変わります。 もちろん、できるだけ丁寧に作業するものの、やはり割れたり規格外だったりという粒が、結構できてしまいます。
そういうものの話をしたところ、味噌の作り方を知っているよ、という方が!
では、教わりながら作ってみようかということになり、この日、会社のメンバーが集まって味噌作りを行いました。今回は出来上がりで約330㎏。

手順を振り返ってみると・・・


(写真 左)
まず、前日からひと晩、たっぷりの水に浸して戻しておいた豆を、柔らかくなるまで煮ます。 お湯でゆでると数時間かかりますが、圧力鍋だと早いです。
(写真 右)
その間、麹の用意をします。今回は生麹でなく乾燥麹を使いました。 酒をふり、塩をまんべんなく混ぜ合わせます。


(写真 左)
柔らかくなった豆をかき混ぜながら人肌程度に冷まし(60度以上はダメ)、用意した麹をよく混ぜ合わせます。
(写真 右)
混ざったら、機械にかけてミンチにします。


(写真 左)
ミンチを、ソフトボール大のだんご状に丸めます。
(写真 右)
丸めたものを、樽容器に叩きつけるように入れていき(できるだけ空気を入れないため)、隙間なくギュッギュッと詰める。 今回はひと樽3㎏入りにしました。


(写真 左)
表面に塩をふり、隙間なくピッチリとラップを敷きます。
(写真 右)
厚手のキッチンタオルを敷き(後で水が上がってくるので、吸わせるため)、中蓋を置きます。


(写真 左)
重石代わりに1㎏の塩を入れた袋を置きます。
(写真 右)
外蓋をしてさらに紙をかぶせ、紐で縛りました。

・・・と、こんな流れでした。
この後は、なるべく涼しくて暗い場所に保管。梅雨明けの6~7月くらいに「天地返し」をするとのこと。 これは、発酵のムラが起きるので、一度上下を返す(混ぜる)ことだそうです。また、悪いカビを取り除いたりもします。
夏の暑さで発酵が進むので、夏を越えて秋になってから開けるほうが、おいしい味噌になっているそうです。
私もひとついただいて帰りました。今、台所の床下に眠っています。次に開けるときはドキドキです!おいしくなるといいな~♪






  今年の初雪   2013年1月15日



「予想外の大雪。交通も大混乱」・・・
昨日と今朝と、大変なニュースになった大雪の日。
このあたりでも珍しく、翌日太陽が照っても白さが残る程度に積もりました。いつもなら晴れれば、日なたのところはあっという間に 溶けてしまうんですけど。
朝は家の周りが凍っていてちょっと難儀しましたが、無事に会社までたどり着きました。雪に慣れていないので、少しでも降ると怖いです。
出勤してとりあえず、せっかくなので、事務所の横のまっさらな雪でミニ雪だるまを作ってみました。 そういえば、まっ白い大きな雪だるまなんて作った記憶がありません。雪が少ないから、土が混じっちゃうんですよね。

12月、1月は、米農家の人たちとっては比較的ゆとりのある時期です。
とは言え、トラクターで田んぼを耕起したり、水はけの具合を調製するのに土を入れたりならしたり、 しっかりしたあぜを作る下準備をしたり、やることはいろいろあります。もちろん、今年の栽培計画を立てたり、 肥料などの購入についても考えたりしなければなりません。
2月に入れば、種もみの消毒など、いよいよ具体的に作付けの準備が始まります。今年もよいお米ができますように!




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